それわた

それがわたしにとってなんだというのでしょう、な雲吐き女のつれづれ

中学高校の思い出ってなんのために存在してるんだろう

散歩の途中で、中学時代の友人と遭遇しました。

向こうはキラキラ女子、クラスのヒエラルキーの絶対的トップで、私はその子の後ろにいる子、でした。嫌いじゃなかったけど、でも何をやっても愛される彼女は私の憧れだった。

バイトの帰りに散歩しながら写真を撮ろうと思って、適当なワンピースにおもっくそカメラ提げてて、サブカル女子感がバレバレな私。バイトだからって朝マスカラさぼったのを後悔。向こうもバイト帰りだったらしく、白いTシャツ、ジーンズに薄い化粧という感じ。ほんとにラフ。大学3年生で就活モード黒髪まっしぐらの私と対照的に、あっちは真っ茶っ茶。

そのままそこで立ち話をしたんですけど。驚いた。中高であんなにクラスの中心人物だったあの子が「大学なんにも思い出ないな~」って。え、って思わず声が出た。てっきり大学でもサークルとかに入って、エンジョイ(死語?)してるんだろうとばかり。でも、その子の口から出るのは中学の同級生が何してるとか、高校のクラスメイトの悪口とか。最近はどうなの~って聞いても、高校の時の彼氏と別れて……ってそれだけ。

ああ、そうなんだ。って思った。

いつもクラスの目立つ女の子と目立つことやって、目立つ男の子と付き合って……という、田舎の中高生の中でダントツのスターだった彼女は、その環境から出られなくなってしまったんだ。いつまでもその頃の仲間とぬるま湯に浸ったまま。もう有効期限過ぎてるでしょ。

一方、中高の自分を捨ててきたわたしには地元の仲間がいないけれど、その代わり自分と同レベルの友人を3年間でたくさん得た。どっちがいいなんて決められないし、正解はないのだけれど、わたしはあの子に負けてなかった、って思った。コンプレックスの塊だった中高生のわたしの影がやっと消えた。

自分が生きるステージは、その都度アップデートしなければならないなと思わされました。もうすぐ「就職」のランクが決まって、その次は「結婚」かな、女性は。はあ。