それわた

それがわたしにとってなんだというのでしょう、な雲吐き女のつれづれ

体は砂漠、顔は油田、その名は……

 明日は待ちに待った「好きな人が訪ねてくる日」なので、お気に入りのスキンケアエントリをば(誰得やねん)。前回会ってから約4ヶ月、約束だめになってから約2ヶ月なので、ちょっとよくわからないほど楽しみにしてた。前後で休み取って家掃除したくらいうれしい。

 

1. ビーソフテンローション

 これがないと肌がしぬ。これが切れることをひたすらに恐れている。皮膚科で出してくれるやつなので、「おすすめだよ!」と言いにくいが、ひたすら保湿できる。し、肌の状態に左右されずに使える。ありがたい。

2. EGFマスクDX

 五反田のDS「Kポートマート」に「ノーベル賞成分!!」ってPOPで大きく展開してあって何事?となる(しかも五反田駅前店にしかないし、それ以外のDSで見たことがまじでない)。1枚の個包が130円とかなのに対し、30枚入った大袋が1300円とかなので、計算できなくて脳がバグる。ひたすらしゃばしゃばの化粧水が入っている感じで、良くも悪くも水分を入れる以上のことはしない。しっとり系のパックを使うとすぐ毛穴が詰まるわたしには超ありがたい。

3. ルナソル オイルインソリューション 2

 オイルインなので、化粧水というよりプレ乳液という感じで使える。デパコスのスキンケアとか、コスパ……という気持ちしかなかったが、これはめっちゃ持つ。ただ、ひたすらにかさばるので旅行とかには向かない。おいていく。

4. ニベア プレミアムボディミルク リペア

 顔は油田なのに体は乾燥肌という業を背負った人間は全員これを体にすりこんだほうがいい。なんてったってまさかの医薬部外品。超効く。昔は「菊正宗の化粧水→菊正宗の乳液→ベビーオイル」という超めんどくさい上に超べたつくスキンケアを毎お風呂上りにやってさえかさついていたわたしの肌が、これを一度塗ると3日くらい常人の肌になれる。乾燥肌という己がステータスを忘れられる。すごい。

 

 ここ1週間連絡がなかったから、またドタキャンかなと思ったけど「18時ごろにうかがう」と連絡きました。「やった~ 楽しみ」だって。棒読みじゃないとイイナ。緊張します。オヤスミ。

girl powerの齟齬

例えば、アフリカの女の子は、学校になんか行けなくて、身売りされたり、ものすごく若いうちに一度も会ったことのないひとのところへお嫁に出されたりすると聞く。

大体の人間の性別は生まれた時に決まっていて(genderでなくsexの話)、それで男と女に分けられて(sexでなくgenderの話)、それで人生の行く道に、こっちだよってソシャゲのチュートリアルの矢印みたいなものが見えるようになる。

わたしには女の体が与えられて、上物もたぶん世間で言うと女の範疇に分けられてる「ハードもソフトも女」という人間なわけなんですけど、だからこそ、なんでこんなに、生きてるだけで踏みにじられたり、理不尽な目に遭わなきゃいけないの?という怒りに満ち満ちた人生を送っている。

わたしの両親は、わたしが木登りをしようがどれみちゃんより戦隊ヒーローを好もうが何も邪魔せず、ただ見守っててくれた善いひとたちなので、そういった葛藤はなかったものの、社会に出て揉まれてみると女めちゃくちゃ弊害がありますね。

 

ソシャゲのチュートリアルで、画面全体が暗くなって、黄色い矢印がぴかぴか光りやがって次に進む道を指し示して、それを選ぶとボーナスがもらえる、みたいなシステムが大っ嫌いです。ボタン押したひとも、押さなかったひとも、とりあえずボーナスもらうのじゃダメですか。

湯気

小学5年生のころ、算数の出来があまりにも悪かったわたしは商店街の中の小さな個人塾に通うことになった。

そこは室長がひとりいるだけの本当に小さな塾で、誰かと時間がかぶらなければ1対1で、時間がかち合った子がいればパーテーションで区切った2人の間を室長が行き来して教えていた。

わたしは、できの悪い数学のついでに中学で習う英語も先取りで教えてもらうため、週に2回、タバコの臭いのこもるぼろいビルの一室に通っていた。

職場である教室でタバコを吸うような人だったが、決して生徒の前で吸うことはなかったし、生徒の親からの信頼もあつい(そもそもわたしが通ったきっかけも友人母からの口コミだった)、教育に真面目な先生だったと思う。

室長は、休みもないし日に当たらないからいつも真っ白で、髭が青くて、ださくて重そうなメガネに夏も冬も同じ青のチェックのネルシャツ。

タバコの匂いがしてなんか気怠そうだけど、問題が解けなくても絶対に怒らないし、じっくり話を聞いてくれる。生徒にとって、学校の先生よりもよっぽど慕わしい大人に見えたんだと思う。

室長は、本当に生徒から慕われている先生だった。小学2年生のときに、あまりに担任の先生に懐きすぎて「この子は家で虐待に遭っているのではないか」と疑いをかけられた(別にそんなことはなかった)わたしは言わずもがな、中学2年生のはずなのに髪の毛が真っ赤でいつも明らかに学校指定ではないジャージを着た女の子(今思えば、不登校だったのかもしれない)なんかも、本当にずっと先生にまとわりついていた。

まあ、そこそこの規模のベッドタウンで、まわりに有名な集団塾なんかもたくさんある中で、わざわざこんな小さな個別塾に通っているような子は何かしら事情があってもおかしくはないんだろうけど。

同じクラスで塾に通っている子は歯を食いしばって中学受験に立ち向かっているような集団塾に通う子がほとんどで、わたしのように(きはじってどれが上……?)となるような子が塾に通うケースは逆にめずらしかったので、その塾にも小学生で通っている子はほとんどおらず、中学生と比べて早く学校が終わるわたしはほぼ毎回マンツーマンで授業を受けていた。

そのうち、あまりにも室長を慕いすぎたわたしは、早く塾に行くようになった。大体教室には室長しかいなくて、立ち入り禁止の室長の部屋(教室とのれんで区切ってあるだけの空間だった)に、立ちはだかる室長をぐいぐい押しのけて侵入する遊びがわたしの中で流行った。

その上わざと宿題をやってこなかったり、授業中に寝たふりをして、室長の気を引こうとするようになった。室長は絶対に怒らずに、難しくてわからなかったのだろうと宿題の解説に授業1回分を費やしたり、起きろ〜と揺さぶったりした。

そんな状態が何ヶ月か続くうちに6年生になり、ある日初めて親への連絡帳に「授業中に居眠りをします」と書かれた。親はわたしに事情を聞いたけど、まさか先生にかまってほしくて寝ているなんて言えず、そんなことなら無駄だからとわたしは塾をやめることになった。

全然わからなかった算数はクラスの中でもちょっとばかりできるほうになっていたし、英語はもう中1の範囲が終わっていた。

先生は「これからも勉強頑張れよ」とだけ言って、それでさようならだった。

 

でも今考えると、先生はわたしを傷つけてしまう前に、わざとやめさせたのだと思う。

わたしは小学生にしては身長も高く、発育がよかった(「小学生にしてはある」方だった胸はそこからまったく成長せず、25になった。残念だ)。

そんな生徒に、週に2回、体を押し付ける遊びをされていた先生はどんな気持ちだったんだろう。

北斗の拳のコンビニコミックと灰皿が置かれただけの部屋に入られて困ることなんてなかったはずなのに、なんで毎回室長は体をはって阻止してきたのか、今なら少し、わかる気がする。

当時のわたしは室長のことがだいすきだったし、それは今も同じで、気持ち悪いとか、嫌な思い出だという感情はない。

そのことにとても感謝している。

わたしが去ったあと、どうやら商店街のはじっこから小さな駅の横に移転したみたいだが、まだやっているかはわからない。しつちょ〜はたぶんもう、40代。

ベビーシッターのニュースを見て、いつか忘れてもいいようにしたためただけの、遠い記憶。

トロフィーワイフの自由意志

 本日、わたしの数多い男友達の中の、分霊箱の名を恣にする存在であるゆうくんと6時間電話で仕事やら人間関係やら最終的にお互いの人間性の分析まで問答したおして(いつもはランチ→お茶→散歩で散弾銃のように発散しているが、コロナ禍のため初のリモート開催)、口がゆるっとつるっとしている最中、また別の友人であるところの男性から連絡をいただき。

 「タイ料理でも食べに行こうよ」とのことで、会社は半リモ、友人とも会っていない上に1ヶ月めの一人暮らし(またの名をPARADISOと言う)をENJOY!!!!!しているわたしは「はて、緊急事態宣言は解除されたのかのう」的な、横井正一さんイズムを以てして、【友人と不要不急のタイ料理】に反射的にノーが出かけたのですが、(まあ、別の友人とも『そろそろタイ料理食べたいね』なんて、話していたしな……[注:わたしの半分の血はタイ料理でできています。もう半分はQBBのベビーチーズ])と、ぞろ推し進めることにしたのです。

 しかし、今日の彼の様子はいつもと違っているようでした。「いつもは3000円くらいのタイ料理屋で満足しているけれど、わたしもアラサーになることだし、もうちょっと高いもの食べたほうがいいのかな……」と発言したわたしに「アラサーとか言わないで……」とどこか沈んだ様子。聞くと、仲の良い友人が結婚秒読みで、自分も結婚したくて焦っているとか。

 話を聞いていると次第に「一人暮らし、最初は楽しいけどさ」「その電話してた男(分霊箱ゆうくん)も、実は……(雨量のことが好き)みたいなことあるかもよ?6時間も電話するなんて、好きになるよ普通」と、一人暮らしや男友達なんかの、普段はほうほうなんてわかったような顔をし相槌を打っている話題に対して、なんか異常にイチャモンつけてくる。そして突然の

「雨量の好きな人へのサインってわかりにくいよ」

 は??????5年付き合った彼氏と別れた(まあ厳密には別れていませんが)直後で、好きな人もおらず、わかりにくいも何もてめえの前でサインなんか出したことありませんが?????('ω'メ)))))))))))))))

 どうやら「男友達が多い→友人と恋人(ないし好意を持っている人間)のボーダーラインがわかりにくい」と説明したいようだったので、「わたしはサインなど出さずに、『好きです付き合ってください』と言いますが」と返したのですが、どうやら彼はわたしとどうにか結婚したかったらしく、WiFiの配線の処理くらい面倒だったので(我が家は放置している)、「求婚とかされる元気ないので、落ち着いたらまた誘ってください」と返しました。

 結婚したいがための結婚、「誰かと」したい結婚に誰かを付き合わせるなよ!といらいらしたので、文春砲よろしく会話そのままスクショして分霊箱に送りつけました(よくないとは思ってるごめん)。以下分霊箱の至言です。

 「世の中の男ども(というか性別問わず)に声を大にして言いたいのだが、その、【女=結婚対象キャラ】のようなハーレム脳?まじでやめたほうがいいと思う。女であればだれでもいいのか?」

 わかる。わたしは、お前と言う主人公を擁するギャルゲーの登場人物ではない。ゆえに、攻略対象ではないのよ。勝手にターゲティングせんで。

 というのを、あっちにやんわり伝えようと抽象化して、素直に「女だからって誰にでも攻略対象にされるのは業腹なんですよね」と伝えたところ、「まあ容姿もきれいだし、話しやすいってことだよね。ポジティブに捉えれば」と返ってきた。

slur--------------

 いやだからそれが勝手な攻略対象化、トロフィー化なんですよわからないの???「容姿がきれい」「話しやすい」というそっちの勝手なジャッジに対して、ありがとうを言えばいいわけ???そしてなんでお前がいつもジャッジする側なんだよ(「ジャッジする人」って英語でなんて言うの?ジャッジャー?)。わたしがお前の容姿に関していいもわるいも何か言ったことがあったか?なんなんだよこのどこまでも続く非対称性は。そんでもってそれをポジティブだと捉えるか否かはわたしが決めるんだからな。お前が決められると思ったら大間違いだからな。勝手に決めるなそんな権利はない。

--------------(ここまで一息で)

 と、これを説明したかったのだが、なんかもうこっちの労働力が凄まじすぎて、伝わらなさそうだしやる意味あんのかな?となったので、「もう寝ます」と返して(戦略的撤退というか完全放棄)会話をやめました 21:00。なんか最近友人に対して「ん?」となることが増えてきて、自身の人間性を見つめ直すとともに、人間関係も一度リセットしたほうがいいのかもしれない。玉石混合すぎて(もちろんわたしにとってだけなので、これはその人自身を評価するものではないです)疲れる。

 話していて思考がまとまったり方針が定まったりする友人もいれば、故意に傷つけてきたり批評してくる友人もいるのですが、わたしもとても無意識的に批評したり批評されたりしていたし、特に高校~大学でたくさん変わったと思うので、人間いろいろあるよねって感じです。彼女/彼らとも、また人生が嫌な摩擦なく交わるときが来るといいなと思います。

 そんで、家入一真さんのこのブログとても好きです。転校つづきの学校生活だったわたしの考え方と一緒。叶わなかった初恋の君といまだに連絡取ってるワイ。

――「すべての別れは一時的なもの」(https://ieiri.co/n/n1765841fe5de

ちょっと他ブログの引用の仕方わからなかった。

交響曲第5番

 運命、ってやつを、まだ信じている。

 もう25歳になった。四半世紀生きてきて、妥協を覚えられないでいる。すきなものは、ほしい。服やアクセサリーだけでなく、すきになってしまったひとを、諦められない。

 去年の6月ごろから漠然と「一人暮らしってやつがしたい」と考え始め、家を探すサイトを見るようになった。それまでは興味がなかった(というより縁がなかった)けれど、探してみると家というものに対し、わたしはこだわりが強いほうのようだった。自炊したいから二口コンロは死守したいし、ストーカー気質のひとに好かれやすいのでセキュリティはしっかりしていてほしいし、化粧をするのがすきだから洗面台には独立していてほしいし、今の家より遠い家にわざわざ住みたくない。

 そうして、お友達が住んでいる家の家賃くらいのお値段で探してみると、バストイレ別だけど脱衣所がなかったり、部屋はすっごくきれいだけど外見はおんぼろだったり、どうしても妥協せざるをえない部分が出てくる。でも、どの条件も妥協できない。わたしはわたしが住みたいと思う、自分にぴったり合った運命の家がどこかにあると思っている。

 これまですきになったひとはおおむねわたしのことを好いてくれ、あまつさえ恋人になってくれた。運よく自分のことをすきな相手のことをすきになれただけに過ぎないかもしれないが、すきなひとが自分のことをすきな人生は、しあわせだった。

 

 すきなひとができた。このブログの頻出単語、北村匠海さんだ。最初は自分のペースで応援していたけれど、段々ライブやイベント、グッズはできる限り手に入れたくなった。それと同時期に、現世でもすきなひとができた。本名も知らないそのひとは、どことなく雰囲気が北村さんに似ていて博識でかわいい、有り体に言えば「モテ男」だと思う(実生活や人生を知らないので推測でしかないが、あのお顔であの性格ならめちゃくちゃにモテると思う)。

 彼は今までの「すきなひと」たちと違い、わたしのことをすきじゃない。口では「すきだよ」と言われても、目が、指が、言葉がまとう熱が違う。わたしをほしい、と思っていないのがわかる。だって、彼はわたしをもう手に入れていることを知っている。知っていて、もてあそんでいるのがわかる。今までのわたしがそうだったから。

 今まで、ほしいものは大体手に入れてきた。ライブのチケットも、大学も、恋人も。諦めずにほしいと言い続けて、言葉の通りに勝ち取ってきた。でも今回ばかりは、彼はわたしの隣に座ってくれないかもしれない。でも諦めることはできない。すきになってしまったから、ほしくなってしまった。

 今までわたしが諦めずに歩んでくることができたのは、わたしがほしいものを必ず手に入れられる人生で、それが運命だと信じていたから。その証拠に、最終的に諦めたものはたいしてほしくなかったし、ほしいものはなくしてもすれ違っても必ず最後にわたしのもとに戻ってきた。

 そう信じきっているわたしに、25年生きてきた記念品として神さまが彼と出会わせたとしたら、なんて意地悪なんだろう。心からほしいと思ったものが、生まれて初めて手に入らないかもしれない。書いていて泣きそう。

 

 でも一方で、手に入れたものへの熱が一瞬にして冷め、手放してしまう自分がいることも知っているから、今はその瞬間が一刻も早く訪れることを願ってやまない。ほしいものを手に入れられないわたしなんて、わたしじゃないのだから。

愛はどこからやってくるのでしょう

自分の胸に問いかけた(LOVE 2000 / hitomi)

 先日、5年間付き合っていた彼氏と「お互いに仕事を頑張りましょう期間」と称して、距離を置くことにした(それならば受容できる、と彼が言ったもので)。5年ぶりに彼氏とか恋人とかいうものから距離を置いて感じたことは「あれ、わたし、このひとのこと好きだったっけ」だった。

 例えば、家に帰ってすぐに着ているものを全部脱いで、下着も外したとき。さあ思いっきりくつろぐぞ~~~~ってとき。そういう感覚に近い。羽をのばすってたぶんこういうこと。彼氏がいるいないにかかわらず、すきなように生きていると思っていたけど、気分が乗らないときにデートの約束があったり、プレゼントに趣味じゃないものをもらっても喜ばないといけなかったり、そういうことが5年経って少しずつ降り積もっていたんだと思う。

 結婚するの?と聞かれて、いつかねと答えてはいたけど、彼と結婚するビジョンなんて持てなかった。いまだにデートのたびに母親に夕ご飯不要の連絡入れてるところとか(いや冷静に26の男だぞ)、わたしの仕事に関してどこか軽んじているところとか(他人事のように大変だねとか言われる度に静かにキレていた。大変かどうか決めるのはお前じゃないし、哀れみとか一番いらない)、LINEの返事異常におっそいところとか(平気で丸2日返ってこない)今思い返すと理由はいくらでもあった。でもいいひとだし、彼なりに愛してくれているし仕方ないかなって思ってた。「わたしきっと、いつかはこのひとと結婚?とか?するんだろう」くらいには思ってた。

 でも24にもなって「いつかは」なんてゆるい感情で付き合っていけるほど自分に嘘をつけなかった。だって、こんなに感情の熱量が大きい女なはずなのに、いつまで経っても彼に対してぐらぐら湯が沸くようなパッション(上司の言うこの言葉がわたしは結構すきだ)が現れない。

 ずっと一緒にいたし、彼はわたしの「お気に入り」だったけど、でもやっぱり最後の最後まで「ずっと一緒にいたい」とは口に出して言えなかった。言葉にすれば自分に嘘をついているのに気づいてしまうから。

 たぶん、彼への気持ちはこれまでと同じように恋で始まって、愛になったような気がしていたけど、なっていなかった。じっと許せないことが増えていって、でも伝えることができなかったから爆発して、またお終いになってしまった。

 

 さて、ここで景気よく「お気に入り」ではなかったところを羅列しようと思う。思いついた順。(わたしの)後学のために。

  • 服がだせえ……だせえっつーか、ずっと同じものを着ている。身長180cmあって着映えするんだから似合う服とかいい服買えばいいのに、出会った時からずっと同じコートとか着てる。「雨量はおしゃれだよね」とか周りに言われてるから、別に自分ではそう思ってなくても彼氏見られるとき単純に恥ずかしい。
  • 薄っぺらい……中身があまりない。付き合った当初はまだわたしの知らないことを知っていてすてきだなと思ったところもあったけど、社会に出て社畜になったら全然アップデートされなくなった。話もツイートもつまんない。しかも仕事の話もしない。THE 前時代のヲタク。体内に熱いものが流れてない。
  • 古い……自分の知らないことに飛び込まない。新しいものを知ろうとしない。
  • フィロジニスト……こんなに自由にしてて女らしさとは無縁なわたしと長いこと一緒にいたのに、結局バカな女が好きで、男尊女卑的な、女は一歩下がって歩け的な思想の持ち主だった。どこ見て恋人を選んだんだろう。
  • 友人が少ない……彼の大学生活の大半を見てきたけれど、友人と呼べるような人間が少なすぎる。少ないならまだしも、加えて関係が希薄なのだから手に負えない。周りの人間にキャラクター(性格)すらもきちんと把握されていない。中高一貫校のはずだけど、6年間を過ごした友人の話さえろくに聞かなかった。ゆえに自分の立ち位置や、周りのアップデートを知る機会がなさすぎるのだと思う。
  • 常にやや音信不通……とにかくLINEの返信が遅い。下田美咲だったら3秒で破局。たぶん友達がいないせいもあるけど、誰かから連絡が来るかもしれないという意識がなさすぎる。確かにわたしも彼氏と四六時中連絡を取りたい派ではないけど、それでも常に丸2日連絡が返ってこなかったり、唐突に既読無視されたり、就職決まったという連絡を1週間無視されると堪える。デートの時にスマホの充電15%とかで来るのも意味が分からない。それなのにTwitterは超見る、何事。
  • 家事とかしたことない(たぶん)……「男だから」というただそれだけの理由で、家事やらなんやら「女の仕事」と思っているものに触れないできたんだろうな。でもさすがに26にもなってデートの度に母親に夕ご飯いるかいらないか連絡しているのを見るとドン引きする。てめえの世話くらいてめえでできるのが人間だろうよ。

 たくさん出たな。これくらいかな。おまけでいいところも挙げておく。

  • 地図が読める
  • 対話ができる
  • マイナスの感情の起伏がない
  • 高身長
  • 女友達がいない
  • 思ったことを恥ずかしげもなくストレートに伝えられる

以上。最後はわたしが最もすきなドラマの一つである「最高の離婚」(2013)の、結夏さんの名言で締めさせていただく。 今までありがとう。

「わたし、あなたもういらないの。もういらなくなったの。」

用法容量を守って正しくお使いください

 たくさん食べたらいけない食べ物ってあるじゃないですか。栄養もあるし、おいしい食べ物だけど食べすぎるとお腹こわすみたいな。ちょっと今ほうれん草しか出てこないんですけど。

 あと、小さいころ、お母さんに「チョコレートいっぱい食べると鼻血出るよ」って注意されたじゃないですか。あれです。あれなんです。

 前のエントリで、「生まれて初めて好きなひとができた(ある意味二次元的な)」と書いたわけですが、約1年経った今も絶賛片思い継続中でございます。まあ永遠に片思いなんですけどさ。

 そこで、気づいたことがあります。わたし、ラブの過剰摂取を恐れている。

 お顔、好きです。声、好きです。ライブも、イベントレポートも、連載も。売れている芸能人さまで、芸歴も長くていらっしゃいますから、ありがたいことにこの世には北村匠海さまがあふれまくっています。なんてステキな世の中に生まれたことでしょうか。

 キンプリさまとテレビドラマで準主役張ったり、映画の主演なんかもバンバン公開されて、おまけに声のお仕事までこなされているので、いわゆる「ヲタ活」というものをし放題です。

 番宣のバラエティ番組や、雑誌なんかは片っ端からコレクションしているのですが、わたし、これを全然観られない。20分くらいは耐えられるのですが、それ以上じっと見つめ続けることができない。「これ以上接種したら死ぬ!」と思って体が拒絶しているんだと思います。

 思い返せば、チョコレートがすきで、バレンタインの催事場でたくさん買うけど、もったいなくて食べられなくて必ず賞味期限が過ぎて捨てていました。

 おんなじことで、彼も過剰摂取したら死に至る毒なんです。「自分は幸福に浸ってはいけない」という、無意識のリミッターを感じます。もったいなくて、身に余る幸せで、お金を使えることだけでもう十分。どこかでそう考えているような気がします。

 幸せになりたい、なってもいいと思いたい2020。もしどろどろの幸福に融かされたら、わたしはどうなってしまうのでしょうか。