それわた

それがわたしにとってなんだというのでしょう、な雲吐き女のつれづれ

父の教え

 わたしの父は、それはそれは善き父だ。土曜の朝、決まって父がかける掃除機の音で目覚めていたOLはなかなかいないだろう。

 そんな父による雨量家の家訓は、どれもわたしたち家族を守るためのものだ。
高速バスに乗らない
 深夜はもちろん、昼でもだめらしい。父曰く「運転手は休みなく働き続けくたくたです」とのこと。当時大学生だったわたしにとって長野の祖母に会いに行く旅費が痛手だったので、やむなく昼のバスを提案したところ新幹線代を出してくれた。箱入り娘を痛感した。
コンセントはきれいに
 コンセントを放っておくと、ほこりがたまって家事になる。きれいにしておくべき。今のわたしの部屋みたいに、延長コードが半分ベッドに乗り上げているなんて言わずもがな。
眉毛はいじらない
 いやこれはまじで意味がわからない。中学生で色気づいて眉毛抜いた妹、ソッコーバレて怒られてた。眉毛のない子にこっぴどく振られたんか????
 
 実家を出て1年が経つので怒られるようなことはもうないが、今なお一緒に住む妹によると今一番逆鱗に触れるのは休みの日に遅くまで遊ぶことらしい。GWに鍵忘れて22時に帰った妹、父に怒られるのが怖くてインターホンが押せない上に携帯の充電がなくなり、外のコンセントから盗電までしたのに頼みの綱の母がわたしの家に遊びに来てて開けてもらえずどちゃくそ怒られてやんの。
 こっそり教えておくと、ガーデニング用品が入ってるボックスの中に合鍵入ってるよ。